はじめに
電験三種は、電気系資格の中でも難関に位置づけられる国家資格です。
合格までには数百時間の勉強が必要と言われ、多くの受験者が途中で挫折しかける現実があります。
そんな中、私は幸いにも「完全な挫折」は経験しませんでした。
しかしそれでも、モチベーションが揺らぐ瞬間、勉強をやめたくなる瞬間は確かにありました。
この記事では、私自身の体験をもとに、
- 挫折しそうな時のリカバリー法
- 継続するための工夫
- 電験三種に挑戦する上で必要な覚悟
をリアルにお伝えします。
私のスタート時点は「基礎知識あり」
まず最初に断っておくと、
私はまったくのゼロからのスタートではありませんでした。
- 高専(電気科)卒業後
- 仕事でも環境エネルギー分野で電気知識を一部使用
つまり、基礎知識はそれなりにありました。
それでも、ブランクが10年以上あったため、
- 三相交流回路
- 電子回路
- 過渡現象
といった分野は、ほぼ初学者レベルに戻っていた感覚でした。
【結論】基礎知識ゼロなら、もっと覚悟が必要
私の場合、
朝・昼・夜に時間を確保して勉強を継続することで合格できましたが、
- 高校数学に不安がある
- 電気の基礎から理解できていない
という人は、もっと強い覚悟と努力量が必要だと実感しています。
特に、
- 三角関数
- 直流・交流回路の基礎
- 電力の送配電基礎理論
これらが弱いと、電験三種の勉強は「すべてが難しく見える」からです。
勉強を続けられた3つのポイント
1. 目的を明確に持つ
途中、どうしても勉強が嫌になる日がありました。
しかし、私は常にこう考えていました。
「万が一、会社の経営が傾いた時でも自分を守る武器が欲しい」
- 資格があれば、転職市場でも評価される
- 職を失っても、電験三種があれば食いっぱぐれない
- 今努力することで未来の安心を得る
こうした「未来への投資」という意識が、私の背中を押してくれました。
さらに、たまに転職サイトで「電験三種」と検索して
実際の求人(年収など)を眺めてモチベーションを回復させていました。
(転職する気はなくても、かなり効きます!)
2. 小さな積み重ねを習慣にした
私は、最初から1日3時間も4時間も勉強するつもりはありませんでした。
最初に決めたルールは、
「1日5分でもいいから机に向かう」こと。
これを3ヶ月続けた結果、
- 勉強しないと気持ち悪くなる
- 少しずつ勉強時間が自然に伸びる
- 集中力も増していく
という好循環が生まれました。
つまり、
最初からトップギアで走るのではなく、ジョギングのようにスタートする。
これが私の成功要因だと思っています。
3. メリットを無理やりにでも考える
やる気が下がったときは、
自分に無理やり言い聞かせました。
- 「資格があれば昇進にも有利だ」
- 「家族を守るためにも自分を強くする」
- 「今苦しんでおけば、将来ラクになる」
ポジティブな未来像を強制的に思い浮かべることで、
モチベーションを維持し続けました。
少し無理やりでもいいんです。
考え方ひとつで、心は不思議と前向きになれます。
電験三種合格後に広がった未来
私は電験三種合格後、さらに勢いに乗り、
エネルギー管理士(エネ管)
第二種電気主任技術者(電験二種)
にも合格しました。
今では、会社の肩書きだけではなく、
「資格という形で市場価値を持つ」
という意識が強くなりました。
もちろん、会社での昇進を目指す道も否定しません。
しかし、会社の外でも通用する武器を持っているという事実が、
今の私に大きな安心感と自信を与えてくれています。
まとめ:続けた者が勝つ世界
電験三種に必要なのは、
ずば抜けた頭脳ではありません。
小さな努力を続ける力です。
- 自分の未来を信じて
- 5分でもいいから毎日続けて
- ポジティブな目標を意識し続ける
これだけで、必ずゴールにたどり着けます。
私自身がそれを体験してきました。
あなたもきっと、大丈夫です!
(※この体験記を読んでくださった方へ。今後、電験三種の勉強戦略や過去問攻略法なども順次公開予定です。ぜひブックマークしてお待ちください!)