はじめに
電験三種の勉強は、長期戦です。
参考書を開いたときは「よし、やるぞ!」と思っていても、数週間、数ヶ月と続けるうちにふと湧いてくるのが、
- 「飽きた…」
- 「疲れた…」
- 「もうやりたくないかも…」
という感情です。
特に独学で進めている方にとって、誰にも相談できないモヤモヤは、精神的な負荷になりやすいと思います。
私自身、明確な“挫折”はなかったとはいえ、そういった気持ちを何度も経験しました。
この記事では、そんなときに私が実際に取り入れてきた「立て直しの工夫」を5つご紹介します。
1. 完璧を目指さず“5分だけ”やる
モチベーションが低いときほど、「完璧主義」は逆効果です。
私が決めていたのは、「どんなに疲れていても5分だけ勉強する」ということ。
正直、参考書を開くだけで終わる日もありました。
でも、それでもいいんです。大事なのは「完全に止まらない」こと。
たとえるなら、マラソン中に歩いてもいいから前には進み続けるような感覚です。
習慣が崩れなければ、また走り出せます。
2. 勉強場所・時間をあえて変える
私が最も集中できたのは、朝5時半〜7時の時間帯でした。
でも、夜にどうしても眠くて頭に入らない日もありました。
そんなときは、
- 通勤前の車の中
- 昼休みにスマホで参考書を眺める
- 休日はカフェに移動して気分を変える
といったように、環境を軽く変えることで、飽きを防いでいました。
人間の脳は「変化」に敏感です。
ちょっとした場所替えで、驚くほど集中力が回復することがあります。
3. 転職サイトで「電験三種」と検索してみる
私は勉強のモチベーションが下がりそうなとき、転職サイトで「電験三種」や「エネルギー管理士」で求人検索していました。
「転職したい」というわけではなく、
“もし会社が傾いても、この資格があれば自分は大丈夫”
と、自分に言い聞かせたかったからです。
実際に求人内容を見てみると、
- 年収が高い案件
- 工場やインフラ系の安定した職場
- 資格手当が手厚い企業
などが並び、「やっぱりこの資格には価値がある」と再確認できます。
これは今でも時々やっています。
FIRE(経済的自立)や独立を夢見ながら、
「この資格を取れたら、平日に有給も気にせず海外旅行できるようになる」
と、自分に都合よく言い聞かせています(笑)
そしてこれは冗談でもなく、モチベーション回復にかなり効果的です。
4. 問題集を「読書」のように眺める日を作る
勉強がきつい日、私は「問題を解かない日」を作っていました。
代わりに、
- 解説ページを読み流す
- 回答を先に見て、「なるほど〜」と眺める
- 間違えた箇所に蛍光ペンで印を付けるだけ
など、“勉強っぽいこと”を軽く続けることで、
「机に向かった」という達成感を得ていました。
これは“やった気になって終わる”ようにも思えますが、
実際には「復習の視点」が身についたり、「気づき」が得られたりと、意外な学習効果があります。
5. 「やめたい理由」をあえて紙に書いてみる
意外と効いたのがこの方法です。
やる気が出ない日には、
- なぜやめたくなったのか
- 何がしんどいのか
- 本当に無理なのか?
といった思いを、紙にそのまま書き出してみる。
すると不思議と、
「あれ、思ったよりつらくないな」
「原因は単に眠いだけかも」
ということに気づくんです。
頭の中に溜め込まず、外に出すことで、
「自分はまだ大丈夫」と再確認できます。
私の根底にあった想い
私は会社内の肩書や評価よりも、
会社の外でも通用する“客観的な力”を身につけたいと思っていました。
だからこそ、資格にこだわりました。
電験三種だけでなく、エネルギー管理士や電験二種にも挑戦し、今では取得できています。
さらに言えば、
将来的には独立やFIREの可能性を無理やりでも想像し、
「資格を取れば、平日に海外旅行にだって行ける」
「有休が取りづらい今の働き方を変えられる」
そうやって、未来の自由をモチベーションの材料にしていました。
現実的にはすぐにそうなるわけではありませんが、
その考えがあったからこそ、毎日5分でも勉強を続けることができたのです。
そして結果的に、会社の中でも
「資格を持っている人」として、少しだけ信頼や期待を得られるようになりました。
まとめ:ゆるくても、止まらなければ勝ち
電験三種は、途中で疲れたり飽きたりするのが当たり前です。
でも、そこで完全に手を止めてしまうと、勉強の「再起動」には大きなエネルギーが必要になります。
だからこそ、
- 5分だけでもやる
- 解かずに見るだけでもいい
- 自分の未来を都合よく想像する
そんな“小さな工夫”が、結果として大きな差になると感じています。
もし今、やる気が出ないと感じているなら、
今日紹介した5つの方法を、ぜひ1つだけでも試してみてください。
あなたの歩みは、止めずに続ける価値があります。