電験三種を初めて受験する人が、必ず一度は悩むのがこの問題です。
「4科目全部受けた方がいいのか」
「最初は科目を絞った方がいいのか」
特に、令和7年度下期を目指す場合、
試験まで 約80日前後 という時間制約がある中で、
この判断を間違えると 共倒れ になります。
この記事では、
精神論や理想論ではなく、現実的な判断基準を
初受験者向けに整理します。
前提条件|この記事の想定
- 令和7年度 下期試験を受験予定
- 試験まで残り約80日前後
- 独学・社会人を想定
- 「今年は腕試し」ではなく、合格を本気で狙いたい人
この前提で話を進めます。
結論|狙う科目数は「スタート地点」で決める
最初に結論です。
狙うべき科目数は、人によって違います。
そして、その基準は「やる気」ではなく
今どこまで手を付けているかです。
以下、3つのケースに分けて解説します。
ケース①:まだ全く手を付けていない人
→ 理論一択
もしあなたが、
- まだ参考書をほとんど開いていない
- 電験三種の勉強をこれから始める
この状態であれば、
理論一択で考えるのが最も現実的です。
なぜ理論なのか?
理由は明確です。
理論は、
- 電気の基本法則
- 電圧・電流・抵抗
- 電磁気・交流・回路
といった、すべての科目の土台になる内容です。
ここが分からない状態で、
- 電力
- 機械
- 法規
に進んでも、
現象や意味が理解できません。
「公式を覚えるだけ」になり、
結果としてどの科目も中途半端になります。
理論をしっかり固めることは、
来年以降の全科目合格への投資でもあります。
ケース②:すでに1科目は手を付けている人
→ 最大でも2科目まで
すでに、
- 理論を少し進めている
- 電力や機械を触ったことがある
こういった人は、
最大でも2科目までが現実的なラインです。
試験まで80日前後という期間では、
- 新しい科目を2つ以上追加
- しかも理解を伴って進める
これは、想像以上に厳しいです。
例外:電気系バックグラウンドがある人
以下に該当する人は、例外として
3科目(理論・電力・機械)が視野に入ります。
- 工業高校 電気科卒
- 高専・大学で電気を学んだ
- 回路・電磁気に抵抗がない
ただし条件があります。
- 毎日平均2時間程度の勉強時間が確保できること
この条件が満たせない場合は、
無理せず2科目に絞った方が合格率は上がります。
ケース③:すでに一通り触っている人
→ 4科目も戦えるが、無理はしない
すでに、
- 4科目すべてを一度は学習した
- 過去問を見たことがある
この段階まで来ている人は、
4科目同時に戦える位置にいます。
ただし、ここで重要なのが勉強時間です。
- 忙しくて時間が取れない
- 平日はほとんど勉強できない
こういった場合は、
無理に4科目を回さない判断も必要です。
無理をするとどうなるか?
- どの科目も中途半端
- 過去問演習の時間が足りない
- 最終的に全部落ちる
これが「共倒れ」です。
勉強時間が限られている場合は、
- 科目数を減らす
- 過去問演習に時間を回す
この方が、結果的に合格に近づきます。
科目数を減らすことは「逃げ」ではない
ここは強調しておきたいポイントです。
科目を絞ることは、
逃げでも妥協でもありません。
電験三種は、
- 科目合格制度がある
- 長期戦が前提の試験
です。
今年は理論+1科目、
来年で残り、
という戦略は王道です。
まとめ|無理をしない人が最後に残る
最後にもう一度まとめます。
- 全く未着手 → 理論一択
- 1科目経験あり → 最大2科目
- 電気系出身+時間あり → 3科目も可能性あり
- 一通り経験済み → 4科目も可、ただし無理はしない
電験三種は、
短期間で全部取る試験ではありません。
無理をしない人が、最後に合格します。
次に読むなら
- 年末年始にやらなくていい電験三種の勉強
- 初受験者が必ず勘違いすること
- 過去問はいつから解くべきか?
この記事が、
あなたの戦略を決める参考になれば幸いです。
