はじめに
電験三種は、1回参考書を読んだだけでは合格できる試験ではありません。
「周回勉強法」で繰り返し復習することが、独学者にとって最も現実的で効果的な合格ルートです。
この記事では、私自身が実践し、効果を実感した「参考書と問題集の周回法」について具体的に紹介します!
なぜ周回が必要なのか?
- 1周目では内容がほとんど頭に入らないのが普通
- 繰り返すことで徐々に理解が深まり、記憶が定着する
- 周回ごとに「分かること」が増え、勉強が楽しくなる
最初からすべて理解しようとするのは逆効果です。
「分からないことを前提に進める」マインドが重要です。
私が実践した周回勉強法
● 1周目|とにかくさらっと読み切る
正直、1周目はほとんど理解できていませんでした。
- 理論で言うと、オームの法則までは分かる
- 電界・磁界、交流回路あたりは学生時代の記憶がうっすらある程度
- 三相回路、電子回路、過渡応答、電気計測はほぼ初見
- 問題はほとんど解けない状態
それでも、考えすぎず、さらっと全体を読み進めることを重視しました。
✅ 理解度は気にせず、「まず一周完走する」ことを目標に!
● 2周目|「解こうとする→5分考えて答えを見る」ルール
2周目からは、まず自力で解くトライをしましたが、
- 分からない問題は「5分だけ考える」
- 5分経ったら潔く解答を見る
というルールを徹底しました。
永遠に考え続けても分からないものは分かりません。
重要なのは、「自分がどこでつまずいているか」を意識して解答を見ることです。
最初は「また解けなかった」と不安やイライラがありましたが、
冷静に考えると、「分からないから勉強している」のであって、できないことは当たり前です。
● 似た問題を連続して刷り込む工夫
みんなが欲しかった!電験三種シリーズは、
- 問題集が分野別にまとめられている
- 同じようなパターンの問題が連続する
構成になっているため、
解答を見たらすぐ次の類似問題に生かせる流れになっています。
✅ 異なる分野に飛ばず、似た問題を連続して演習することで、理解を「刷り込む」ことができました。
● 周回ごとに時短テクニックを導入
毎回すべての問題を紙に書いて解くと、膨大な時間がかかります。
そこで私は、
- 2〜3回連続で解けた問題は、「次回から紙に書かず、頭の中で解き方を思い描く」
- これで時短しつつ、〇△×の記録は引き続き行う
- △や×の問題に絞って重点的に解き直す
という方法で、苦手な部分に集中できるよう工夫しました。
この「紙に書かず頭で解く」練習は、
本番試験でも計算スピードと正確性を大きくアップさせてくれました!
(この手法については、別記事でも詳しく解説予定です)
周回勉強法のまとめ
- 1周目はさらっと読むだけでOK、理解できなくても気にしない
- 2周目以降は「5分考えてから答えを見る」ルールで効率的に進める
- 類似問題を連続演習して刷り込む
- 周回ごとに時短テクニック(紙に書かず頭で解く)を導入
- 苦手分野を絞って重点的に克服する
周回を重ねるごとに、
「できなかった問題ができるようになる」という小さな成功体験が積み上がり、
確実に実力が伸びていきます!
次回予告|【電験三種】紙に書かずに頭で解くトレーニング法とは?
次回は、本番試験で役立った「紙に書かずに頭で解く」時短トレーニング法について詳しく紹介します!