はじめに:過去問をどう使うかで合否は決まる
「過去問は大事」とよく言われますが、
- いつから始めるべきか?
- 無料のPDFでも十分なのか?
- 時間をどう管理すべきか?
…と、独学者には見えにくい悩みが多いですよね。
私も電験三種を初めて受験した際、過去問の扱いを間違えかけていました。
ただの“問題演習”にするのではなく、正しいタイミングと使い方で最大の効果を得ることができました。
過去問は「いつ」やるべきか?タイミングが重要
● 理解度が低い状態で過去問を解いても意味はない
私は最初、参考書を1周した段階で「そろそろ過去問かな」と思いましたが、
✕(解けない・理解できない)が多い段階では逆効果でした。
自分の場合、✕が全体の3割を切るくらいまで参考書を周回し、
ようやく「演習が実力につながる」と感じられるようになりました。
焦らず、まずは理解を優先するのがポイントです。
● ◯や△が7割を超えたら、過去問は効果的に機能する
- ◯:自力で正解できた
- △:解説を見れば理解できた
- ✕:解けなかった/理解できない
この判定を、日付と一緒に記録しながら参考書を回していました。
理解が7割を超えた頃から、
徐々に「時間を意識したアウトプット」にシフト。
ここから過去問の真価が発揮され始めます。
無料PDFで十分!電気技術者試験センターを活用
● 印刷せずともPCやタブレットで演習可能
- 電気技術者試験センターからPDFをダウンロード
- 過去10年以上の本試験問題と解答が揃っている
- 費用ゼロで繰り返し使える
印刷せずにそのまま画面上で確認しながら、ノートやルーズリーフに解答を書いて演習もありです。
印刷環境が整っていなくても十分対応可能です。
私はプリントアウトしてホチキスで閉じて本番を再現して演習をしていました。
時間短縮は“仕上げ段階”で使う武器
● いきなり時間を削るのはNG!
理解が浅いうちに時間制限をかけると、焦ってしまい逆効果です。
だから私は、ほぼ完答できるようになった段階で、以下のように実施しました:
- 初回:90分 → 通常の制限時間
- 2周目:85分 → 少しプレッシャーをかける
- 3周目:80分 → さらに集中力強化
一気に縮めるのではなく、5分ずつ短くするのがポイント。
「やればできる」を積み上げる感覚で本番対策になりました。
自分でマークすることが、最大の武器になる
過去問にも、参考書と同じように◯・△・✕を日付付きで記録していました。
- 苦手な単元が一目でわかる
- 周回の成果が見える
- 解きっぱなしにならない
特にマンネリを感じ始めたとき、過去問の解答時間を徐々に縮める訓練を取り入れたことで、
「自分はまだ伸びている」と実感できました。
まとめ:過去問は“慣れるため”に使う。焦らず、狙いを定めて。
- ✕が多いうちは、理解優先。焦って過去問に進まない
- ◯・△が7割超えたら、演習&時間意識を導入
- 時間短縮は仕上げ段階で徐々に。5分ずつのステップが効果的
- 印刷せずとも画面上で十分演習できる
- 日付付きで◯・△・✕を記録して、自分の成長を“見える化”
次回予告|電験三種はどの科目から勉強すべき?効率重視のおすすめ順を解説!
次回は、電験三種の「科目別の難易度と勉強順」について解説します。
私が実践した【理論→電力→機械→法規】という順番の理由や、
なぜ法規は1か月前の詰め込みでも間に合ったのかも詳しくご紹介します。