電験三種に合格したあと、
「次は何の資格を取ろう?」
と考える方も多いのではないでしょうか。
その候補の一つになるのが、
エネルギー管理士(エネ管)
です。
私自身、電験三種に合格したあとも資格取得を続け、エネルギー管理士(電気分野)を取得しました。
実際に両方を勉強して感じるのは、
電験三種とエネルギー管理士は非常に相性が良い
ということです。
電験三種で勉強した知識をそのまま使える部分も多く、電験三種合格後のステップアップとして検討する価値のある資格だと思います。
一方で、
「電験三種を持っているなら簡単に取れる」
という資格でもありません。
この記事では、
- 電験三種の次にエネルギー管理士を取るメリット
- 電験三種との難易度の違い
- 勉強内容の重複
- どんな人におすすめなのか
- 電験二種とエネ管ならどちらを先に取るべきか
について、実際に両方を取得した経験から紹介します。
結論|電験三種の次の資格としてエネルギー管理士はかなり相性が良い
最初に結論です。
私は、
電験三種の次にエネルギー管理士を目指すルートはおすすめ
だと考えています。
特に、
- 工場やビルなどの設備管理に関わっている
- 省エネ業務に関わっている
- 電験三種で勉強した知識を活かしたい
- 将来的に電験二種も考えている
という方とは相性が良いでしょう。
最大の理由は、
電験三種と試験範囲が重なる部分があるから
です。
せっかく電験三種で身につけた知識を忘れてしまう前に次の資格へ進むことで、効率よく勉強できます。
エネルギー管理士とは?
エネルギー管理士は、省エネルギーに関する国家資格です。
工場などで使用する、
- 電気
- 燃料
- 熱
- 空気
- 蒸気
などのエネルギーを効率的に利用するための知識が求められます。
試験では「電気分野」と「熱分野」があり、電験三種を取得した方であれば、電気分野を選択する方が取り組みやすいでしょう。
電気分野では、
- 電気の基礎
- 電気設備
- モーター
- 変圧器
- 電力応用
- エネルギー管理
などを勉強します。
電験三種を勉強した方なら、
「あ、これは電験でやった」
と思う内容がかなり出てきます。
電験三種とエネルギー管理士はどれくらい範囲が重なる?
私がエネルギー管理士を勉強して感じたメリットの一つが、
電験三種の知識をかなり利用できること
でした。
例えば、
電気回路
- 三相交流
- 力率
- 電力
- 電気計測
などは電験三種でも勉強します。
電気機器
- 変圧器
- 誘導電動機
- 同期機
なども共通する部分があります。
電力
受変電設備など、電験三種で学んだ知識が役立つ分野があります。
つまり、
電験三種に合格した直後であれば、
ゼロから勉強を始める必要がありません。
これは大きなメリットです。
電験三種とエネルギー管理士はどちらが難しい?
これは単純には比較できません。
試験の性質が少し違うからです。
電験三種は、
電気について幅広く勉強する試験
という印象があります。
一方、エネルギー管理士は、
電気の知識に加えて、エネルギーをどう効率的に利用するか
という視点が入ってきます。
そのため、
「電験三種に合格したからエネ管は簡単」
と考えるのはおすすめしません。
ただし、
電験三種で理論・電力・機械をしっかり勉強した人なら、初めて見る内容ばかりではありません。
その意味では、
電験三種合格者はかなり有利な状態からスタートできる
と思います。
エネルギー管理士の勉強時間はどれくらい必要?
必要な勉強時間は、
- 電気の実務経験
- 電験三種の理解度
- 数学の得意不得意
- 1日に確保できる勉強時間
によって大きく変わります。
そのため、
「○○時間勉強すれば必ず受かる」
とは言えません。
ただ、電験三種合格者の場合は、すでに理解している分野を最初から勉強し直す必要はありません。
まず過去問を解いて、
「電験三種の知識で解けるところ」と「エネ管で新しく覚えるところ」を分ける
方法がおすすめです。
すでに分かっているところに時間をかけすぎず、エネ管特有の分野へ時間を使った方が効率的です。
電験三種の知識を忘れる前に受験するメリット
これは意外と重要です。
資格試験の知識は、
使わなければ少しずつ忘れていきます。
特に、
- 公式
- 電気機器の特性
- 計算方法
などは、時間が経つほど思い出すのに時間がかかります。
そのため、
電験三種に合格して、
「もうしばらく勉強したくない」
という気持ちも分かりますが、
次の資格を考えているなら、
知識が残っているうちにエネルギー管理士へ進む
という選択肢は非常に合理的だと思います。
エネルギー管理士を取得するメリット
資格そのものの価値だけでなく、勉強する内容にもメリットがあります。
① 工場の設備管理と相性が良い
工場では、
- 受変電設備
- モーター
- コンプレッサー
- 空調設備
- ボイラー
- 生産設備
など、大量のエネルギーを使用します。
設備を「動かす」だけではなく、
どのように効率よく使うか
という視点を持てるようになります。
② 省エネの考え方が身につく
例えば、
「この設備を交換すると何kWh削減できるのか?」
「年間でいくら電気料金が下がるのか?」
「投資金額を何年で回収できるのか?」
といった考え方です。
設備担当者にとって、
非常に実務と相性の良い知識だと思います。
③ 電験三種とは違う強みを追加できる
電験三種は、
電気設備の保安・管理と非常に相性の良い資格です。
そこへエネルギー管理士を加えると、
電気設備+エネルギー管理
という知識の組み合わせになります。
同じ電気系資格でも、役割が完全に同じではないところがポイントです。
電験二種とエネルギー管理士、どちらを先に取る?
電験三種合格後、
「電験二種に行くか、エネ管に行くか」
で迷う方もいると思います。
これは目的によって変わります。
電験二種がおすすめの人
- より高い電圧の設備に関わりたい
- 電気主任技術者としてステップアップしたい
- 電気そのものをさらに深く勉強したい
エネルギー管理士がおすすめの人
- 工場勤務
- 省エネ業務に関わっている
- エネルギー管理に興味がある
- 電験三種の知識を活かして次の資格を取りたい
という違いがあります。
個人的には、
電験三種 → エネルギー管理士 → 電験二種
という順番も非常に良いと思います。
エネ管の勉強を続けることで電気の知識を維持できますし、その後さらに上を目指すこともできます。
こんな人には特におすすめ
電験三種合格後にエネルギー管理士をおすすめしたいのは、
- 工場で設備管理をしている
- 電気主任技術者を目指している
- 省エネ改善に関わっている
- 電験二種も将来的に考えている
- 資格を仕事に活かしたい
という方です。
逆に、
電気とまったく関係のない仕事をしていて、今後もエネルギー管理に関わる予定がないのであれば、
必ずしも優先順位が高い資格ではないかもしれません。
資格は、
取得すること自体ではなく、どう使うか
も重要だと思います。
電験三種に合格したら、すぐエネ管を受けるべき?
必ずしもすぐ受験する必要はありません。
電験三種の勉強で疲れているなら、一度休むのも良いと思います。
ただし、
「いつかエネ管を取りたい」
と思っているのであれば、
あまり長期間空けない方が勉強は楽です。
電験三種の公式や計算方法を忘れてからもう一度覚え直すより、
知識が残っている状態から次へ進む方が効率的
だからです。
まとめ|電験三種の次の資格としてエネ管はおすすめ
電験三種の次に何を取るか迷っているなら、
エネルギー管理士は有力な選択肢の一つ
だと思います。
特に、
- 電験三種との試験範囲の重複がある
- 電験三種の知識を活かせる
- 工場設備と相性が良い
- 省エネの知識が身につく
- 電験二種へのステップアップにもつなげられる
という点が魅力です。
ただし、
「電験三種を持っていれば簡単に合格できる資格」
ではありません。
電験三種の知識を土台にしながら、
エネルギー管理士特有の内容を勉強していく必要があります。
私自身、資格を一つ取って終わりではなく、次の資格へ進むことで知識の幅を広げてきました。
電験三種に合格した方で、
「次に何を勉強しよう?」
と考えているのであれば、
エネルギー管理士を次の目標として検討してみてはいかがでしょうか。